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茨城県稲敷市地域おこし協力隊が稲敷について語ります。

近未来×地域おこし×田舎(ドローン編)

時の進み方がゆるやかなために、都会では当たり前に流行っていることが、田舎では全く……みたいなことが往々にしてある。マイウェイを突き進む田舎も捨てがたいけれど、新しい田舎の多様性というものも見出したい――ということで、今回のブログでは、

 

近未来×田舎

 

と題して、新しいもの(流行)と古いもの(田舎)をいかにうまく組み合わせればビジネスにつなげられるか、ちょっくら考えてみようではないか、というお話をしようと思います。ただの思い付きなので実践で使えるかは分からない……。

 

 

 

 

1.ドローンの活用方法

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空高く舞い上がる無人航空機。きれぎれの雲に溶け込んで、颯爽と飛び立つ姿。ああ、男のマロンロマン

まだまだ発展途上にあるドローン産業だが、アメリカに本社を置くアマゾンドットコムではドローンを使用した無人配送を視野に事業を展開させているようだし(2016年にはオーストラリアでドローンを用いた宅配ピザサービスを開始、米大手運送会社UPSでは、「Workhorse HorseFly UAV Deliveryシステム」というドローンを用いた宅配便配達テストを成功させた)、いよいよ本格始動しつつある。

これから大規模展開していくであろうドローンを、どう田舎に落とし込むか。現在の技術力で可能かつ使用国は日本で限定していくつもりなので、とっぴな話は一切なし。「田舎」と広く定義してしまうといろいろと問題が発生してしまいそうなので、今回は茨城県稲敷市に限定します。

 

 

ドローン同士を戦わせるドローンバトルとか、レースなど、若者を呼び込むためだけの話題性で勝負するビジネスは本意ではないし、色々と問題(危険だからやめろといった注意または怪我)が発生しそうなので却下するとして、一番現実的なのはドローン講習会を開くことではないかと考えた。

高齢化が進んでいる田舎において、そもそもドローンの存在を認知している人のほうが少なく、まずやるべきことはドローンの存在を知ってもらうこと。ただ目新しいというだけでは食いつかないので、いかにしてドローンを生活に根付かせるか。「ドローンなしではもう生きていけないよ。うわーん! 助けてどらえもーん」と言わせるかどうかがカギになってくると思う。

レースやバトル以外にもドローンの活躍する場はあり、その中でも稲敷(田舎)に活用できそうなのは大きく分けて7つ。

 

①イベント監視、ビルおよび工場警備

②ペットおよび徘徊老人および水難者など探索・救助

③工場内作業および災害場など危険区域での作業

④建築での計測・観測

⑤撮影

⑥輸送

 

とくに田舎に落とし込むという意味で活用できそうなのは、

⑦「農薬・肥料散布」だ。

 

偏った知見ではあるけれど、田舎はたいてい農地が広く設けられている。稲敷もその多分に漏れず、江戸崎カボチャやレンコン、ブルーベリーに水神トマト、ミルキークイーンと、農作物を獲得するための畑や田んぼは売るほどある。

それら農地を管轄する農業の方を集って、ドローンの存在を知ってもらい、「農薬を散布するためにも使えるんだよ」と教えてあげればドローンの需要も増えるのではないか。あわよくば、ドローンの講習会を開き、持続的にドローンを使用してもらう。ドローンは高級品なので、買おうにも手が出ないという方にも、レンタル品を提供することで需要は満たされるし、継続的に貸し出すことでこちらも儲かるという寸法。

 

ドローンありますよ

↓住民(そんなもんあるのかい?)

ドローン農業に使えますよ

↓住民(へえ、便利だっぺ)

ドローンの講習会開きますよ

↓住民(これでおらも若者の仲間入り)

ドローン貸しますよ

↓住民(かゆいとこに手が届くねえ。仕事もらくちんだわあ)

…… 

 

こんな簡単に事が進むなんてありえない。もっとビジネスは大変だ。出直せいっ!なんてネガティブ発言は禁止だ。

今回はドローンオンリーで書いた記事だが、次回以降も同じテイストで『近未来×田舎』ブログを書いていけたらなあと思っております。