初心者必見!! イベント開催の極意(だいぶ大きく出た)その2
地域おこし協力隊として企画した初のイベント『七夕ささぶねまつり』。
今回のブログでも、イベント開催までの苦労と涙を語っていきたいと思います。
- 一人の救世主現る
その当時の自分の頭の中を脳内メーターで見たなら、竹、竹、竹の竹フェスティバルが催されていたことであろう。どこで手に入れるのか、どの人を頼るのか、何もわからないまま日数だけが過ぎていき、そろそろ焦りが見え始めてきたころ――。
「知り合いに竹林を管理している地主さんがいるわよ」
と、声をかけてくださった方がいました。以前、笹船つくりを教えてくれた笑遊館のボランティアの方です。
↓
↑
なんでも、その地主さんのお宅には加工場があり、もしかしたら頼めば流しそうめん台の加工も手伝ってくれるかも……と、致せり尽くせりのあり難き御言葉を頂戴し、涙ちょちょぎれる思いで深く感謝を申し上げたてまつったのでありました。
ま、まさぁかあこんな好待遇でお話が進むとぼくわあ思いもしませんでしたから、まあ驚きに驚きましてえ、そんなこんなで、見事、竹問題を解決するにいたったのであります(竹加工でまた悲鳴をあげることになるのですが、それはまた後日)。
協力隊は地域に協力する隊ではなく、
地域に協力してもらう隊だと、
そんなことを感慨深げに思いながら、
また僕は一つ、大人にィ、なったのだったぁ。
- 竹問題は解決に至ったが……
竹問題をクリアして、一息ついた矢先、また新たな問題が浮上してくるのです。
第二章 「笹の葉いつ取ってくるんだい?」
と誰かがつぶやいた。
笹の葉。みなさんはご存知でしょうか。どこにでも生えているから、たいして注目してみたことがない方もいらっしゃると思うので、こちらに写真を載せておきます。
これが笹の葉。本当にどこにでもある植物です。だからないがしろにしてしまったこの笹の葉、第二章のタイトルにもある通り、いつ取ってくるのかが問題の焦点になってくるのです。
- 笹の葉すごくよわい
普通に考えればわかることですよ。ええ、それはわかりますよ。ただイベント進行でほかにもやらなければいけないことがたくさんありましたから、笹の葉なんかに構っていられなかったんですわ。
笹の葉って、引っこ抜いたら枯れるんですね。
笹の葉は植物であるため、引っこ抜いた瞬間からどんどんと死に向かってひた走っていきます。死にひた走っている道中、笹の葉改め彼は、だんだんと丸まっていくのです。丸々と丸まっていく彼は、冬休み、二度寝の末「今日は休みだから学校に行かなくていいんだ」と理解して、また布団にぬくもりを求める学生のごときまるまりで、だれにも彼の丸まりをとめることはできないのでした。
丸まってしまえば、もちろん笹船など作れるはずもありません。丸まった笹を子供たちに差し出し、これで笹船を作れィ!と自棄になって作らせても、もちろん笹船などできるはずがありませんから、阿鼻叫喚、子供たちは泣き叫び、鼻水をすすり上げ、地面にこぶしをたたきつけ、カオスと化したイベントは中止せざるを得ない状態にまで陥ってしまうでしょう。
笹の葉が枯れる速度を測定したところ、人間が過ごすにはちょうどよい快適温度でも2~3時間が限度。笹の葉を調達するのがイベントの前日と考えても、確実に二時間は経過してしまう。はてさて、どうしたものか。(ちなみに笹船を作る際、笹の葉よりもヨシの葉のほうが大きく頑丈なため、笹船を作るならヨシのほうがいいと、笹船の達人がおっしゃっていました。)
- そうだ水、つけよう。
引っこ抜いた笹の葉といえど、植物は植物。枯れさせないために水をやれば多少もつのではないか。そんな簡単な事を、さもコロンブスが新大陸を発見したかの如く勢いで紹介されてもどうしようもないよと、眉根を寄せる顔が容易に想像できます。
しかし、この実験を実際にやったことがある人はどれくらいいるでしょうか。引っこ抜いた笹の葉を水につけたら、どれくらいもつのか。知っている人はこの世の中にどれくらいいるのでしょう。わかりません。
笹の葉の延命。
結果、枯れゆく笹の葉ををそのまま放置した場合、半日も持たなかったが、水をつけた場合は2,3日もつようになったのでありました。
- それからどしたの?
見事、笹の葉延命問題を解決しましたが、まだまだやることは山積み。
竹、笹の葉、と、徐々にイベントの核になる物品がそろってきたのでありますが、まだ必要なものがありました。
それは、人、です。