ライスミルクなるものが稲敷で作られているらしい(後編)
行ってまいりやした!
噂のスクールファーム略してスクーファ。
写真(学校扉前)
スクーファ内は廃校の学校を使用しているため、内装は完全に学校そのもの(当たり前ですが)。面白いことに水耕栽培をしている部屋の入り口には「六年生」と書かれた看板が(写真を撮るのを忘れてしまった。残念)。
学校然としたスクーファ内を探索していくと、なななんんと!
室内の中にプレハブ小屋が建っているではないか!
なんだか研究室のラボみたい。中には二、三名の防護服を着た人たちの姿が。うまいこと写真が取れなくて恐縮ですが、上からお米を入れて、下にある石臼でそのお米を砕いて粉末状にするそうです。
写真(粉末ライスミルク)
濃い、薄いの差もあるようで、今回見せてもらったライスミルクの粉末は、大きく「濃」の文字が。液体(ミルク)にするときに、この濃さの調節をして味を一定に保つと思われます(聞きそびれた)。
今説明した過程でできたライスミルクを加工し、生乳など乳製品を入れて食べやすくした製品がこちら!
写真(maice)
お米のmaiとアイスのiceで『maice』。パッケージもなかなか洒落ていて、インスタ映えしそう。写真上記に筑波大の文字が見えますが、これは、筑波大学の農産食品加工研が、稲敷市のバックアップにより開発した※生ライスミルクを使用しているから。いろいろな人たちが丹精込めて作ったアイス、早速、実食!
※生ライスミルク
玄米と水だけを原料にしてできた植物由来のミルク。殺菌した生のお米に水を加えて挽き、そのまま液体にしたもの。生ライスミルクを製造しているところは数少なく、稲敷のスクーファはその数少ないうちの一つ。
写真(maice)
食レポ。美由紀たちに登場してもらいたいところですが、ちょっくらやってみましょう!
まず一口めの風味は完全に普通のアイスクリームです。玄米を砕いて液状にしているためか、舌触りは若干ざらざらとしていて、アイスでありながら舌にお米を感じることができます。なかなか美味。喉元を通りすぎる間際、アイスの中にかすかなお米の風味を感じ、そこにライスミルクの真骨頂を垣間見た気がします。アイスでありながらお米。お米でありながらアイス。両者の良さを思う存分発揮したマイス。しかしながらここで一つ注意点が(マイスだけにマイナス点)。このマイス、原材料にお米が使用されているため、冷凍庫から取り出した直後だと固くなりすぎて(デンプンの影響なのか?)スプーンですくうのが非常に困難な代物となっております。なので、冷凍庫から取り出した後、常温にさらしてから食すのをお勧めします。
スクーファではほかにもアレルギーフリーの『生ライスミルクプリン』を製造しており、このプリンにはアレルギーフリーとは別に、チョコレート味とカスタード味があって、バリエーション豊か。また現在は製造していないそうですが、生ライスミルクドリンクなるものもあるそう。これはライスミルクに牛乳を加え、飲みやすくした飲料で、苦いのが得意ではないお子さんにもピッタリの商品となっております。
まだまだ世間に知られていない生ライスミルク。稲敷を広めるための要素として使えないものだろうか。ちょっくら考えてみます。
前編はこちらから!
↓